パーソナルヒストリカル・トラウマと、
それが運命に及ぼす影響についての
理解を深めるために、
私が実際にセラピーを担当した
クライアントの事例をご覧ください。
以下は、
パーソナルヒストリカル・トラウマの
「恋愛・結婚運」に対する影響の
事例です。
【セラピー事例】結婚・恋愛に与えるパーソナルヒストリカル・トラウマの影響
世の中には自ら進んで不幸を選択する人たちがいます。
かつて、「結婚を望んではいるけれども、結婚できない」という悩みを訴える40代前半の女性クライアントがいらっしゃいました。
はじめは普通にカウンセリングをしていてなかなかその原因が分からなかったのですが、クライアントを軽いトランス状態に導いて年令退行を施したところ、以下のような驚きの事実が明らかになりました。
クライアントがまだ5歳のとき、お母さんがいつもは私のために歌ってくれていた子守唄を生まれたばかりの妹にも歌ってあげた。
それ以来、妹へのイジメを始め、お母さんには復讐を誓った。
親戚のおばさんが「〇〇ちゃんは明るくて可愛いね。大きくなったらきっとかわいいお嫁さんになって、お母さんが喜ぶよ」と言うので、
「お母さんへの復讐は、決して結婚してお嫁さんにはならないことだ」(⇒パーソナルヒストリカル・トラウマの影響)
と決断したのでした。
その後、カウンセリングを受けてお母さんが妹に同じ子守唄を歌ったことを許したクライアントは、約一年半後に結婚してお嫁さんになることができました。
親が亡くなるときに過去の出来事を自然と思い出し過去を受け入れ親を許して恨みから解放される人は多いのですが、そのときにできるのなら今でもできるはずです。
親が生きている間に親を許すことができれば、それに越したことはないでしょう。
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したのは、
パーソナルヒストリカル・トラウマ
からの影響によって、
本来は誰でも自然にできるはずの
幸せな恋愛・結婚をするという選択
が自由にできなくなる
という事例でした。
心理セラピスト 棚田克彦