「愛」について

こんにちは、心理セラピストの棚田克彦です。

 

本当はやらなくちゃいけない仕事がたくさんあって、宿題が山積み状態なんだけれども、そういうときに限って関係無いことがしたくなる。

今、そういう状態で、ブログを書いています。

誰に向けてのものでもない、独り言のような内容です。

時間のある方だけ読んでいただければ幸いです。

 

「愛」とは何か?

「愛する」ことは、「与える」ことと関係があります。

ここで問題になるのが、その「与え方」です。

自分の取り分は先にしっかりとキープしておいて、余りものを相手に与えて、果たして、それは「愛」と呼べるのか?

もちろん、何も与えないよりはずっと良いのだけれども・・・・・

 

家で奥さんが子育てをしている様子を横で見ていると、子どもたちのことを愛しているのが本当によくわかる。

何をするにも、子どもたちが先で、自分のことは後回し。

それが躾の観点から見て本当に良いことなのかどうかはわからないけれども、子どもたちが「私はお母さんから愛されている」と感じているであろうことは側で見ていてとてもよくわかる。

子どもたちは二人とも、母親(奥さん)のことが大好き。

父親である私のことよりも、はるかにずっと(笑)

「愛の基本は自己犠牲」なんだなと、奥さんが献身的に子育てをしているのを見ていると、本当に感心します。

感心を通り越して、尊敬しているかな。

 

心理学の勉強をしていると、「人に与える前に、まずは自分を満たすのが先です」みたいな話がありますが、あれは小さい頃からずっと我慢ばかりしてきて、大人になってからも生きづらさを抱えてしまっている人に向けての話です。

他人のために我慢するのが嫌で嫌で仕方がない人、いつも自己犠牲ばかりで辛くて辛くて仕方がない人は、まずは何よりも自分自身を優先して、自分を救う必要がある。

心理カウンセリングでは、そのために幼少期に受けたトラウマ(ビリーフ)を解決します。

そして、他人に期待するのではなく、自分で自分を満たせるようになりましょう。

もし何かうまくいかないことがあったとしても、それを他人のせいにするのは止めましょう。

「被害者意識から抜け出す」ということです。

このあたりのことが解決してくると、嘘のように驚くほど日常生活が楽になってきます。

毎日がとっても楽。

いつも心が安心。

仕事も、人付き合いも、何をやっていても基本的に楽しい。

しかし、自分で自分のことを幸せにして喜んでいるだけでは、まだまだ半人前です。

まだ、その先があります。

かつて、あれほど人のために我慢することや自己犠牲を払うことが、本当に嫌で嫌で辛くて辛くて仕方がなかったのに、ちゃんとビリーフ(トラウマ)の問題が解消されてくると、あら不思議、人のために何かをしてあげることが、まったく嫌なことでも辛いことでもなくなって、楽にできるようになります。

それどころか、むしろ、誰かのために何かをしてあげられることが喜びにさえ感じられる自分に変化します。

 

人生の秘訣は「与える」こと。

まったくその通りだと思います。

「与える」ことに喜びを見出した人たちは、ビジネスでも、プライベートでも、成功や幸せを必ず手にすることができます。

「与える喜び」を知っている人たちは、必ず人生がうまく行きます。

一方、自分のことしか眼中にない人が手にできる成功や幸せは、とても小さなもので、しかも、一時的な快楽に過ぎません。

それに比べて、人を幸せにすることが同時に自分自身の喜びでもあるという人たちが体験する幸福感は、とても豊かで、とても深くて、半永久的に持続します。

 

ずいぶんと話が横道にそれましたが、たとえほんの僅かであったとしても、自分自身を削って相手に差し出すのが本当の愛だと思います。

愛の基本は自己犠牲です。

だから、誰かを愛するとき、たとえば、子どもを愛するとき、妻を愛するとき、夫を愛するとき、会社を愛するとき、部下を愛するとき、国を愛するとき・・・・・、どうやって愛すればよいのかがわからなくなって迷ったときは、自分の何を削って相手に与えるべきか、自分の何を犠牲にするかを考えれば、ヒントがつかめます。

逆に、恋人でも、夫婦でも、親子でも、二人の関係がうまく行っていないときは、「私ばっかり与えて、不公平だ!」「あの人のために自分が身を削って犠牲になるなんて、絶対に嫌だ!」と思っていることが原因です。

自分の時間、自分の知識、自分のお金、自分の労力、自分の経験・・・・・等々、何でもいいから自分の持っているものを削って相手に提供する。

すると、そこに素晴らしいことがたくさん起きる。

与えているはずの自分の方が、実はたくさんのものを受け取っていることに気付いたりもする。

それが、本当の愛です。

 

今後、仕事や家庭でトラブルを抱えたり、人生で行き詰まりを感じたときは、相手がどうこうではなくて、「自分の何を削って相手に与えるつもりがあるのか?」を考えてみて下さい。

逆は絶対にダメですよ。

「あなたは私のためにもっと自分の身を削って下さい!」というのは最悪です。

それはブラック企業のやることです。

それで問題が解決して、二人の関係が改善することは決してあり得ません。

 

・・・・・と、ここまで書いておいて、以上は私の理想世界というか、私の作り出したい世の中についてのお話でした。

近年、欧州諸国での難民受け入れ拒否やイギリスのEU脱退、アメリカのTPP離脱など、世界的な潮流は個人主義、誤解を恐れずに言えば、「自分が良ければいい」という方向へと向かっています。

日本社会からも寛容さが失われて、政治家や企業、著名人の不祥事や失言、不倫等に対するバッシングが激しいですね。

世知辛い世の中になったものです。

どの国も、国民も、自分のトラウマの傷が癒されていないときは、本能的に自分の身を守ることが優先されがちになります。

自分の身の安全を脅かすものは「けしからん」ということで、本能的に排除・拒絶したくなる。

みんな常にビクビクしながら、何かにイライラしています。

しかし、もちろん薬物乱用や犯罪はいけませんが、芸能人の不倫に対して関係者でもない人が、なぜ、そこまで腹を立てるのかと。

自分の配偶者に浮気をされた当事者や、日産社員がゴーン氏に腹を立てるんだったら、その気持ちはよくわかるんですけど。

他人に対しても、自分自身に対しても、みんな同じ人間なんだから、一度や二度の過ちは許してあげましょうよ。

みんながもっと隣人に対して互いに寛容になれるといいですね。

私には世界を変える力も、その気力もありませんが、せめて私の周りで心理学を学んで下さっている人たちの集まりの中では、もっと「与える喜び」、すなわち、「本当の愛」を知っている人の数を増やしていけたらいいなと密かに思っています。

 

4月の最後の週末に大阪で、認定講師の加藤恵美先生が、「自己重要感」をテーマにした2日間の心理学講座を開催します。

あなたもビリーフチェンジの仲間入りをして、「与える喜び」「本当の愛」を一緒に目指しませんか?

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あなたとあなたの大切な人たちに幸せが訪れますように。

 

心理セラピスト 棚田克彦

仕事 恋愛・結婚 人間関係 健康 冨 MBAホルダーの心理セラピスト 棚田克彦がおくる「結果重視」の理論的スピリチュアルメールマガジン運命を味方につける365日

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