自分イジメをする人の共通点

こんにちは、心理セラピストの棚田克彦です。

 

(前略)

 

自分イジメを続けているクライアントに接していると、彼/彼女らが親から関心や愛情を傾けて関わってもらえたのは、唯一彼/彼女らが罰せられているときだけであったとわかることが珍しいことではない。

 

子どもの時分にこんな状況に長い間置かれれば、愛着と苦痛とがアンカーリングされるのも当然のことである。

 

親から受けていた愛情と苦痛とが入り混じったイジメは、大人になってからの自分イジメの元となり得る。

 

特に、親からの躾や処罰が過度で虐待的であった場合には、子どもは苦痛を他者との関わり合いの代償であると考えるようになる。

 

その結果、子どもたちは身体的な安全を犠牲にしてでも、苦痛を伴う関わり合いをずっと強く渇望し続ける。

 

また、子ども時代に親からの(身体的・精神的)虐待を経験した者は、通常、親が子どもの自分のを虐待する際に用いた「合理化(防衛機制の一種)」を内在化していて、親以外の人物から受けた酷い扱いについても合理化していることが多い。

 

なぜならば、誰からも無視されて独りぼっちで居る位なら、ぶたれている方がまだマシだからである。

 

 

筋トレ

 

 

うがった見方をすると、「自分イジメをする人は、希望を捨てていない抑うつ患者である」と言えないこともない。

 

うつ病と診断された人の生育歴を紐解いてみると、必ずといって良いほど抑うつ的な反応につながる愛情の剥奪体験や外傷的な喪失体験に出くわす。

 

一方、自分イジメをする人の場合には、うつ病患者の場合とは対照的に、親から愛されることをあっさりと諦めてしまう程には強烈ではなかったことがわかる。

 

ほとんど親としての役割を機能していないような親であったり、子どもに暴力を繰り返すような親であったとしても、自分の子どもが大きな怪我や病気をしたときには大抵はショックを受けて何らかの行動を起こさずにはいられないものである。

 

だから、「私(僕)の存在には価値がない」と普段は自分をディスカウントしながら生きている子どもも、《もし十分に苦しみさえすれば、少しは愛されるかもしれない》と学んだのである。

 

たとえば、あるクライアントは、子どもの頃に大怪我や大病、両親の離婚等、逆境と災難に満ちた並々ならぬ生育歴を持ち合わせていた。

また、彼女には、酒乱の父親と、統合失調症を患う母親いた。

 

私が物心が付いたころの家族のエピソードについてたずねると、彼女は4歳のときのある出来事を教えてくれた。

 

彼女がストーブの上にのせてあった熱湯入りのヤカンをひっくり返して大火傷を負ったところ、母親が救急車を呼んで病院に連れて行ってくれた上に、めずらしくその後も優しく慰めてもらえたという出来事である。

 

自分イジメをする人の成育歴は、通常うつ病患者の成育歴と非常によく似ていて、「まだ十分に悲しめていない大きな喪失体験」「過度に批判的だったり罪悪感を起こさせるような養育者の存在」「子どもの方が親に対して責任を感じるようなランクの逆転」「幼少期の外傷体験や虐待体験」「モデルとなる抑うつ的人物の存在(産後ウツや離婚後ウツの母親等)」等を伴っていることが多い。

 

と同時に、自分イジメが止められない人物の話にもっと注意深く耳を傾けると、酷い逆境や災難にに巻き込まれていた渦中において、クライアントの側に居てくれた人々の話も聞くことができる。

 

だから、自分イジメをする人は、うつ病患者ならば「誰も私を助けてくれる人などいないのだ」と絶望してしまうような状況において、「もし自分がもっと苦しみさえすれば、そして、もっと他者からの同情や助けが必要なことを十分に示すことができさえすれば、誰からも完全に見捨てられて独りで耐え忍ばずに済むだろう」と考えるのである。

 

「私を独りにしないで!あなたが居なくなれば、私は自分で自分を傷付けます」というのが、自分イジメをする人たちに共通するコミュニケーション・パターンの核心なのである。

 

あっ、それから最後に大事なことを。

 

自分イジメを止めると、願いが叶います!

 

 

 

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心理セラピスト 棚田克彦

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