こんにちは、心理セラピストの棚田克彦です。
(前略)
彼女(セラピーのクライアント)は夫との関係が柔らかく心地良いものになり始めると決まって、倹約家でキチンとさんの夫に自分が最近してしまった無駄遣いについて告白するのであった。
そんなことをすれば、当然夫が怒り狂うことは決まっているのにである。
彼女とのカウンセリングを始めて20分も経たないうちに、彼女と私は次のことを理解するに至った。
すなわち、クライアントの夫に対するこの挑発的な癖は、彼女が子どもの頃に家族の中で刷り込んだ《平穏の後にはいつでも嵐が待っている(平和は長続きしない)》という無意識レベルのビリーフが投影同一化を通して実現したものであると。
まず、夫婦関係が良好で家族が仲の良い状態がしばらく続くと、子どもの頃に癇癪(かんしゃく)持ちの父親がそうであったように、夫が爆発して家族の団らんを台無しにしてしまうのではないかと、彼女は無意識的に心配を始める。
すると間もなく、彼女は夫を激怒させる行動に出てしまうのである。
彼女自身、セラピーで私の元を訪れる以前から、そのことには薄々気が付いていた。
自分のやり方が故意に夫の怒りを招くようなものであると腹の底では理解していながらも、そう振る舞い続けていた。
なぜか?
それには彼女なりの正当な理由がある。
それは、いつか必ず起こるに違いない嫌な結末をさっさと済ませてしまって、いち早く次の新しい喜びのドラマを始めるためである。
しかし非常に不幸なことに、夫の立場から見るとどう考えても彼女は喜びを取り戻そうとしているどころか、苦痛を引き起こしているようにしか見えないのである。
(後略)
いかがだろうか?
《存在してはいけない》《重要な存在であってはいけない》《楽しんではいけない》《幸せになってはいけない》といったビリーフを持つ者は、上記の女性クライアントのように、自分が苦しんでいることや誰かに虐げられていることを言葉や行為を通じて日常的に頻繁に表現する。
そうした「自虐的な行動化」は、その隠された目的の違いによって、以下のように分類される:
・ 挑発行為(「嫌な出来事はさっさと済ませて、早く次の喜びのドラマを始めよう」)
・ 相手をなだめたい(「もう十分に苦しんでいるので、これ以上の処罰は許して下さい」)
・ 自己顕示(「もっと私に注目して下さい。だって私はこんなに苦しんでいるのですよ」)
・ 罪悪感の矛先をかわしたい(「だって、あなたが私にそうさせたんですよ!」)
自虐的な性格をした人は、これらのうち一つまたはそれ以上の理由(原因)から、自虐的防衛手段を日常生活の中で多用する。
もし、あなたが夫婦間や親子間をはじめとする人間関係の悩みや問題を抱えている場合には、本当の原因を正しく特定することで必ず解決可能である。
一方、本当の原因を発見できなければ、その悩みや問題は永遠に繰り返されることだろう。
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心理セラピスト 棚田克彦