運命を味方につける
「結果重視」の心理セラピスト
棚田克彦です。
・ 人から「悩みなんてないでしょ?」と言われるという人
・ 人から実際にそう言われたことではないけれど、おそらく、人から「悩みがない人」だと思われているという人
講座の受講生やクライアントの方から、ときおり聞くお話です。
あなたはいかがですか?
小さい子どもの頃から、親や先生、友達の前でも、「悩みがある自分」や「問題を抱えている自分」を見せないようにして生きて来たのでしょうか?
では、何のために?
・ 私は何でもできて、完璧な人だと思われたいから
・ 私が悩むと、親が困る(悲しむ)から
・・・・・等など。
理由は人それぞれでしょうが、本当はとても悩んでいるのに、自分の正直な気持ちを偽って人前では明るい人のフリをしてみたり、世間に対して問題のない家族(夫婦、親子)を演じてみたり、それずっと続けていくのはちょっと大変ですね。
人から「悩みなんてないでしょ?」と言われる(思われている)という人は、抱えている悩みや問題の内容そのものよりも、実は、悩みを誰にも相談することなく一人で人生を戦っていたり、完璧でない自分を人に見せられないことの方が、一番の生きづらさの原因であり、解決すべき人生のテーマなのかもしれませんね。
【お名前】I.S.さん(女性)
【コース】「ビリーフチェンジ・プロセラピスト養成講座(福岡第9期)」受講
【ご職業】フリーランス・ライター
一番大きい悩みは、自己重要感の低さだと思います。
人からは、「仕事もプライベートも充実していて(本当はそうではないのに、人に弱みを見せたくなくて、いいところだけを見せてしまう)、悩みなんてないでしょ?」と言われることが多いのに、自分ではどうしてもそう思えず、自分の欠けたところばかりが気になっていました。
いつも心のどこかで「今のままの自分ではダメだ」と思い、「もっとがんばらなければ」「もっと良い人間にならなければ」「もっと人や社会の役に立つ人間にならなければ」と急き立てられるような気持ちがありました。
たくさんのことを学び、いくつもの資格を取っても、「まだまだダメだ」と思ってしまうので、せっかく時間やお金をかけて取った資格も生かせず、いつまでたっても「なりたい自分」「生きたい人生」が自分のものにならない気がしていました。
信頼できる友達や仲間、家族もいますが、心のどこかに「そこが真の居場所ではないような感覚」があり、どれだけ親しい相手でも長く一緒にいると「疲れた」「ひとりになりたい」という気持ちが湧いてきます。
特に集団でいると、楽しくてワクワクすることも多い反面、すごく疲れてひとりになりたくなります。人の感情や顔色に敏感で、無意識にその場にいる人の感情をいつも気にしているような感覚があります。
そういうストレスがマックスになると、何もかもが面倒になって、今まで築いてきたものや人間関係をリセットしてしまいたいような気持になります。
でも、現実にはそれができないので、「水が蒸発するように跡形もなくこの世から消えてしまえたらいいのに」と思っていました。
それと、子どもの頃に相次いで両親を亡くして、環境ががらりと変わる体験をしているせいか、自分の感情(喜怒悲怖)がいつもぼんやりとしか感じられず、現実の自分と乖離しているような感覚があります。
人の死や別れなどの場面でも涙が出ず、感情が「無」になってしまうので、「自分は人と感じ方が違うのかな」といつも思っていました。
また、心身ともに疲れやすく、体調がすぐれないことが多いので、「私の人生はどうしてこんなに思い通りにいかないのだろう…」と悩んでもいました。
ある人のホームページで偶然ビリーフチェンジセラピーを知り、協会のホームページで多くの人の体験談を読んで、直感的に「これは今までのものとは違う!」と感じました。
その時はすぐに養成講座が始まるタイミングだったので、ほとんど衝動的に申し込みをしたのですが、その後、講座開催が中止となったので、「慌てるな」というサインかなと思い、いったん申し込みをキャンセルしました。
その時は、地元でNLPを受講中だったので、今思えば、同時期に両方やるのは無理だったと思います。
その後、ライブセミナーと短期集中講座を1回ずつ受け、いろんな意味で「やっぱり、今までのものは全然違う!」と実感できたので、短期集中講座の直後、改めて9期の養成講座に申し込みました。
正直、受講料に加え、鹿児島からの旅費や滞在費、個人セッションの費用などのことを考えると「ほんとにこれに賭けて大丈夫かな」という不安もよぎりましたが、昨年頃から家庭でも仕事でもいろいろなことがあって今まで何とか守ってきたものを手放していく流れになり、「今が人生の転換期なのかも」と思っていた時なので、「ここで自分を変えられるなら」と決断することができたのかなと思います。
ホームページで見た皆さんの体験談に加え、ライブセミナーや短期集中講座で体験した「先生方や受ける人の本気度」が大きかったと思います。
今までにも心理系の講座やセミナーはいくつも受けてきましたが、そのほとんどが知識を得ることや、スキルの習得のための軽いワークばかりで、本気で自分に向き合い、本気で自分をさらけ出すことはありませんでした。
高い受講料と時間と労力を費やしても何も変わらない、変われないという経験もしてきましたが、ビリーフチェンジの講座ではみんなが「ガチ」で自分自身と向き合っている姿を見て、「ここは今までと違う。私でも何か変われるかも」と感じられたことが大きな決め手になりました。
ライブセミナーで初めて棚田先生のセッションを見た時は衝撃でした。
クライアントの漠然とした主訴から問題の本質に行き着き、ビリーフチェンジを起こすまでの鮮やかな流れは、まるで天才マジシャンのマジックのようで…。
問題の原因を見つけるだけでなく、クライアントの変化という結果を出せる本物のセラピーを目の前で体感し、こんなセラピーを学びたいという気持ちになりました。
ライブセミナーや短期講座で聞いたビリーフチェンジの理論もすごく腑に落ち、それだけでも今までの自分の苦しさの理由が少しわかったような納得感がありました。
それと、先生方や受講している人がみんな温かくて優しく、とても受容的だったことでしょうか。
ライブセミナーや短期集中講座も一人で参加することに不安があったのですが、ランチタイムや講座後の懇親会(アルセラ)でも寂しい想いをすることがなく、いろんな人とすぐに仲良くなれて深い話をすることができたので、「ここなら一人で参加しても大丈夫」と思えたことも決め手になりました。
週末2日間の講座に合わせ、翌日に個人セッションを受けるというミッションを自分に課した5ヶ月間。
途中に2回のライブセミナー参加もあり、この5ヶ月間に鹿児島・博多間を新幹線で7往復しました(笑)。
体力的にも金銭的にも大変でしたが、一度の欠席・遅刻もせず、すべてを修了できたことを嬉しく思っています。
もちろん、それができたのは自分の努力だけではなく、いろんな意味で恵まれていたなあ…とも思いますが。
講座中は、まさに朝から晩まで「ビリチェン漬け」でしたが、無駄な時間は少しもないと思えるくらい充実した日々でした。毎回、テキストで基本的な理論を学ぶとともに、先生方の豊富なセッション体験からの実例や豆知識をたくさん伝えてくださったことも大変参考になりました。
認定講師の先生方がビリーフチェンジと出会う前のご自身の人生についても、隠すことなく自己開示してくださり、「そんなふうに苦しんでいた人がここまで変われるんだ!」という生(なま)の姿を見せてくださったことにも勇気をいただきました。
休み時間やランチ、アルセラの時なども、私たちの疑問質問に対し、惜しみなく答えてくださるし、私たちの人生がよりよい方へ行くようにサポートしてくれているのをいつも感じました。
講座中に受講生への公開セッションがあったこともすごく大きかったです。
私自身は集団が苦手だったり、感情を感じたりすることに大きな抵抗があったので、公開セッションでは心がぎゅーっと閉じてしまった感覚があったのですが、他の受講生の皆さんが本気で自分と向き合い、受講期間中に大きな変化や成長を遂げていった姿を目の当たりにして、とても心が揺さぶられました。
正直、これほどの「他人のむき出しの感情」を見たことがなく、「これが本当の人間というものなんだ」と思い知った気がします。
自分にとっては自分の感じ方が「当たり前」になっているので、一人では気づきにくいのですが、公開セッションで他の人のあふれるような感情表現を見た時、どれほど強く自分が感情を抑圧してきたのかにも気づきました。
そして、「感じないようにしなければ生きられないほど私は苦しかったし、傷ついていたかわいそうな子どもだったんだ」と少しずつ認められるようにもなりました。
同期の仲間たち、先輩方の存在にもどれだけ励まされたことでしょう。
同期といっても、自分の子どもと同じくらいの人もいましたし、性格も背景も様々で、この講座を受けなければ出会うこともなかったようなメンバーでしたが、みんな、どこかに痛みや傷を持ち、それでも自分と向き合って変わっていこうとする心の在り様だけは共通していたので、一度心を開き合ってしまえば話が尽きることはありませんでした。
休み時間やランチ、アルセラの時だけでなく、個別にランチやモーニングに行ったり、おうちに泊まらせてもらったり、LineやFacebook、ブログで交流したりと、たくさんの時間や想いを共有できたことは、養成講座に付いてきた大きな特典?だったかもしれません。
養成講座を受けて一番良かったこと、一番大きな得られたもの…。
どれもこれもが「一番」のような気もしますが、強いて挙げれば、ずっと隠してきた自分の苦しさ、人には見せたくなかった弱さを出しても大丈夫な「居場所」を見つけられたことかな、と思います。
生きることを困難にするリミッティングビリーフは、意識的にしろ、無意識的にしろ、人との関わりによってつくられますが、それをよいものに書き換えるのも、人との関わりによってなのだなあとつくづく感じました。
養成講座を修了してもうすぐ1週間。養成講座を終えたらどれほどの達成感があるだろう、と思っていましたが、
自宅に戻ってじわじわと感じたのは、「まだまだ道は長いな~。これからは1人でこの道を歩かなければならないのか…」という漠然とした不安感でした。
セラピストになりたいけれど、それ以前に自分の問題がまだ全然片付いていない…。
今もまだ感情はぼんやりとしか感じられないし、自信もなくて、不安や緊張もなくならないし…。
講座やセッションを受けて、閉じていた感情の蓋が少し開いたのか、苦しさや怒りのような感情も出てきて、前よりも余計にしんどくなったような気がする…。
けれど、それをライブセミナーで知り合った先輩に伝えたところ、「私もそうだったよ。ビリチェンの変化はほんと、年単位だけど、確実に楽にはなっていくから」と言ってもらえて、私だけではないんだと少し安心しました。それはそうですよね。何十年かけて強化し続け、もはや人生脚本となったいくつものビリーフが、養成講座の5か月くらいでそう簡単に書き換わるはずもない。でも、逃げ出さず、ごまかさず、向き合った末に得られるものがどんなものなのか、認定講師の先生方や先輩たちの姿から教えてもらったから、あきらめず、こつこつと前を向いて歩いていきたいなと思っています。
卒業しても、勉強会やFacebookなどで繋がり続け、学び続けられるシステムがあるのもありがたいですよね。
そして、これからもセッションも受け続け、少しずつでもいいから今より楽に幸せに生きられる自分へと変化をしていきたいし、いつかは私も「生きることが苦しい」という人に寄り添い、変化を起こせるセラピストになりたいです。
果てしなく長い道のりになりそうで、正直、今は怖気づいていますけど…。
人生、ずいぶんと回り道をしたけど、ビリーフチェンジに出会えてよかった。棚田先生、宮岡先生、植松先生、吉武先生、そして同期の仲間たちや先輩たちと出会えてよかったと思っています。
5か月間、本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いいたします。
(一社)日本プロセラピスト養成協会が開催する講座では、受講生の皆さんが自分の悩みや正直な気持ちを安心して話せるように、問題の原因を根本解決することで心の深いところから変容できるように、認定講師一同、「安心・安全な場作り」をとても大切にしています。
次期の「プロセラピスト養成講座」は来月、9月スタートです。
講座に関する詳細とお申し込みは以下のリンク先をご覧ください。
【東京・仙台・大阪・福岡】
癒し主体ではない「結果重視」のセラピー技術を伝授します。
■初心者~上級者向け(10日間)
■「ビリーフチェンジ・プロセラピスト養成講座」
【東京第22期】
2018年9月1日(土)、2日(日)スタート
【仙台第1期】
2018年9月8日(土)、9日(日)スタート
【大阪第11期】
2018年9月15日(土)、16日(日)スタート
【福岡第10期】
2019年3月スタートで調整中
【詳細・お申込み】
http://www.pro-therapist.or.jp/openseminar/beliefchange4
あなたとあなたの家族の人生がより良い方向へと向かうようにお祈りしています。
心理セラピスト 棚田克彦