こんな間違いを犯していませんか?

こんにちは、心理セラピストの棚田克彦です。

 

少し前に、『高確率でお金持ちになれる方法』というタイトルで、「成功したければ、成功した自分をイメージしなさい」という昔から教えられているやり方等が、多くの人にとって何の効果ももたらさないのはなぜか、という趣旨の内容の記事を書いたところ、とても反響がありました。

ちゃんとは数えてないですが、軽く100名を超える方から感想や質問のメールをいただきました。

もらったメールの数があまりにも多かったので、個別にはお返事できていませんが、すべてのメールに目を通しました。

いつも本当にありがとうございます。

 

その記事の中で、

「成功した自分をイメージしても、効果的な問題解決にも、目標達成にも、どちらにも至らない」

「もし、お金持ちになりたければ(貧乏を脱したければ)、お金持ちになった自分をイメージするよりも、自分が貧乏になった経緯(プロセス)を順を追って思い出す方がより効果的である」

という、かつて米国の大学で行われた実験結果を紹介しました。

また、

「悩みや問題が起きたプロセスを探るというやり方には、心理セラピーの手法と共通するところがある」

という話もしました。

まだ読んでいない方はコチラ→https://ameblo.jp/tanada-nlp/entry-12411133753.html

今回は、その続きです。

 

じゃあ、問題の原因を探って悩みが解消すれば、本当に幸せになれるの?

それだけで、成功できるの?

もちろん、そんなことはありません。

もし本当にそうだったら、心の仕組みや悩みの原因の専門家である心理学者やカウンセラー、精神科医らは、もっと幸せなはず!

しかし、現実はまったく違うようです。

なぜでしょう?

 

 

心理学を学んだり、カウンセリングを受けると、「心の声」を大切にすることを教わります。

しかし、この「心の声」というものが、意外と曲者です。

今まで「良い人になろう」「正しく生きよう」「他人の期待に応えよう」と無理や我慢を続けてきた人が、自分の「心の声」に従って生きられるようになると、確かにストレスが減って、「楽(らく)」に生きられるようになります。

かし、「楽(らく)」に生きるのと、「幸(しあわせ)」に生きるのとは、ぜんぜん違います。

「心の声」に従って生きると、ストレスが減って「楽(らく)」にはなりますが、その結果、「幸(しあわせ)」から遠ざかる場合があるのです。

もっと説明が必要ですね。

 

他人の言動や周囲の出来事に対するあなたの反応は、あなたが過去に経験したトラウマや獲得したビリーフによって強く影響を受けています。

トラウマを抱えている人は、健全な人間関係や幸せな環境に身を置くと、不安やストレスを感じます。

例えば、人から大切に扱われると、心がザワつきます。

人から愛されると、怖くなって逃げ出したくなります。

楽しいことをしたり、幸せになると、罪悪感がします。

逆に、トラウマを抱えている人は、不健全な人間関係や不幸な環境に身を置くと、慣れ親しんだ安心感や納得感を感じます。

例えば、物事が失敗に終わったときに、どこか「ホッ」としている自分がいます。

他者から酷い扱いを受けたときに、「やっぱり、私は・・・」と自分らしい感じがします。

愛する人から嫌われたときに、「いつも、いつも・・・」と結果を予見していたように納得します。

何か不幸を経験すると、どこか馴染みのある感覚がします。

こうして、未解決のトラウマを抱えたままの状態にある人の心は、あまり経験したことのない未知の幸福よりも、すでに経験済みの慣れ親しんだ不幸を好むことがわかります。

つまり、「心の声」は、容易に間違いを犯します

 

かつて、個人カウンセリングのクライアントの方から頂いた手記の一部をご紹介いたします。

(前略)
私は重箱の隅をつつくように両親の犯した過ちの粗探しをしました。
お酒を飲むと家の中で大声を上げる父親をとても弱い人間だと思いました。
私は父親をアルコール中毒者と呼びました。
子どもの頃から私に愚痴の聞き役を強制してきた母親のことが大嫌いでした。
私は母親を毒親と呼びました。
あるカウンセラーから私の家族は機能不全家族であると教わりました。
私は自分のことをアダルトチルドレンと呼ぶようになりました。
アダルトチルドレンの自助グループに参加をすると、子どもの頃の私がいかに純真無垢で無力であったか、全ての問題の原因は両親にあるのだと繰り返し教わりました。
私は自分の両親を否定していました。
家族とのつながりを拒否していました。
結局、私の問題は何十年間もかけて一向に解決しませんでした。
しかし、今、そのことが辛いのではありません。
私が今、最も辛いのは、今まで両親や家族を否定することで、自分の魂を深く傷付けてきたことです。
なぜなら、父親も、母親も、そして家族も、本当は私はみんなを深く愛していたからです。
(後略)
※拙著『あなたの運命が本当に変わる心理学』より抜粋

 

両親や家族を否定・拒絶したり、心理的に切り離すことで「スッキリした」「楽になった」と感じる一方で、心の中の小さい子どもの魂はメソメソと涙を流しています。

前者が「心の声」、後者が「魂の声」です。

このクライアントは、かつて自分が両親からされて最も嫌だったこと、最も辛かったことを自分自身に対してやってしまっていること、自分が自分の加害者になっていることに気が付いていませんでした。

つまり、自分の「心の声」や「頭の声」に従う一方で、自分の「魂の声(=「本当は、親や家族を深く愛していること」)」を無視していることに全く気付いていなかったのです。

その後、カウンセリングを受けて自分の「魂の声」に気付くと、大きな癒しを経験しました。

 

もし、幸せになりたかったら、「心の声」ではなく、「魂の声」に耳を傾けて、それに従わなくてはなりません

「魂の声」とは、トラウマやビリーフ等の影響を受ける前の、けがれのない純粋な心の核が発するメッセージを指します。

ただし、注意を要するのは、「心の声」と違って、「魂の声」は、囁くように、とても小さいです。

「心の声」は、「嫌だー!」「大嫌いー!」「腹立つー!」「憎いー!」「もう辞めてやるー!」「もう別れるー!」等と大声を出すので、とてもわかりやすいです。

一方、「魂の声」は、「本当は悲しい」「本当は寂しい」「本当は不安」「本当は分かり合いたい」「本当は仲良くしたい」「本当は愛されたい」「本当は愛しています」等と、自分でもあまり認めたくない内容の事柄を小声で囁くので、注意して耳を傾けないと聞き逃しやすい。

だから、「魂の声」に従って生きられるようになるためには、それなりの練習が必要です。

「私の魂は何を切望しているのだろうか?」

「心の底からの燃え上がるような熱い願いは何だろうか?」

こうした問いを、毎日、毎日、来る日も、来る日も、自分自身に問い続けてみて下さい。

「魂の声」に従って生きられると、大抵の悩みや問題はどうでも良くなります。

「魂の声」に従って生きられると、他人や周囲の環境が気にならなくなります。

「魂の声」に従って生きられると、深い癒しが起きます。

「魂の声」に従って生きられると、心の平和が訪れます。

「魂の声」に従って生きられると、毎日が喜びで満たされます。

「魂の声」に従って生きられると、感謝の気持ちが自然にわいてきます。

「魂の声」に従って生きられると、幸福や成功が当たり前になります。

 

次回、12月11日(火)、12日(水)の「ウルトラディープヒーリング」では、「魂の声」について、まとめてお話ししようと思います。

興味のある方はご参加下さい。

お申し込みは以下のリンク先からお願いします。

 

『ウルトラディープヒーリング』

https://spiritual-university.com/udh/

※定員は20名です。

 

My soul will always be with you 🙂

 

心理セラピスト 棚田克彦

仕事 恋愛・結婚 人間関係 健康 冨 MBAホルダーの心理セラピスト 棚田克彦がおくる「結果重視」の理論的スピリチュアルメールマガジン運命を味方につける365日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事