今日は、
ヒーリング（癒し）が危険な理由
についてお話しいたします。
それから、
私がどんな思いで
現在の心理セラピストの仕事をしているのか？
私が
「結果重視」にこだわる理由
についてもお話しします。
突然ですが、
あなたがスピリチュアルや
ヒーリング（癒し）の世界に
興味を持ったり、学び始めた理由
は何ですか？
今回のお話は、
「心の悩みや人生の“生きづらさ”、病気の症状など、
苦痛を解消したくてスピリチュアルを学び始めた」
という人、
つまり、
「ヒーリング目的でスピリチュアルを始めた」
という方に向けたものです。
と同時に、
スピリチュアルやセラピーを学ぶ
全ての人に知っておいて欲しい
重要な内容でもあります。
私は、心理セラピストという仕事柄、
長年にわたって各種スピリチュアルや
ヒーリング、セラピー、カウンセリング、
心理学等を学ぶ大勢の人たちを
見てきました。
その結果、
私がたどり着いた結論は、
「ヒーリングだけのスピリチュアルは
とても危険である」
というものです。
その理由を、これからお話しします。
全ての悩みや病気には、
必ず良い面があります。
すなわち、
すべての悩みや病気には有益な
“隠れたメッセージ”
が内包されていて、
あなたに何か大切なことを
教えようとしてくれています。
そうした“隠れたメッセージ”
の具体的な内容は、
それぞれ個別の悩みや病気、
事情によって異なりますが、
しかし、
“隠れたメッセージ”として
全ての悩みや病気に共通するのは、
「このまま現状の生き方を
続けるのは、無理がある
のではないですか？」
「そろそろ、今までの
生き方を変える必要が
あるのではないですか？」
という問いかけです。
私たちが悩みを抱えたり、
病気になったりするのは、
「無理のある生き方」
を続けているからです。
自分が無理のある
生き方をしていることに
気が付いていなかったり、
気付いてるのに、
今までの生き方を
一向に変えようとしないときに、
そのことを心の悩みや病気が
警告を出して知らせてくれて
いるのです。
ですから、
もしも、私たちが悩みを抱えたり、
病気になったりしたとき、
一番最初にすべきことは、
悩みや病気に感謝をする
ことです。
「悩みさん（病気さん）、
大切なことに気付かせてくれてありがとう」と。
それから、
「この悩み（病気）さんは、
私に何を教えようとして
くれているのだろうか？」
「私は自分の今までの
生き方のどこを変える
必要があるのだろうか？」
と謙虚な態度で内省することです。
（詳しいやり方については、
また別の機会にお話ししたいと
思います。）
誰しも悩みや病気は嫌ですが、
必ずしも悪い面ばかりではありません。
悩みや病気をチャンスとして、
今までの無理のある生き方を
改めることで、
人生を好転させられるのです。
ただし、それは、
あなたが悩みや病気が持つ
“隠れたメッセージ”
に耳を傾けて、
謙虚に自分を見つめ直すことで、
自分の今までの生き方を変えることが
できた場合に限ってのお話です。
にもかかわらず、
“隠れたメッセージ”
を理解することなく
ヒーリング（癒し）で
苦痛を取り除いてしまうと、
幸福に向けた変化のチャンス
を奪ってしまう
ことになるのです。
例えるならば、
変化をもたらさない
ヒーリングだけのスピリチュアルは、
ガンの末期患者に使用する
モルヒネ注射（麻薬）のようなものです。
モルヒネは痛みを取り除きはしますが、
病気（ガン）を治すものではありません。
しかも、
モルヒネには強力な依存性があります。
ヒーリングだけのスピリチュアルも同様です。
ヒーリングは
苦痛を取り除いてはくれますが、
人生（生き方）は変わりません。
しかも、
モルヒネ同様、
ヒーリングには強力な依存性があります。
その結果、
ヒーリング中毒に陥った者は
苦痛を取り除くためのヒーリングを繰り返し、
人生が変わることなく
いつまでも低空飛行を続けてしまうのです。
あなたが今、学んでいる
スピリチュアルやセラピー、心理学は、
あなたを幸福にしていますか？
それとも、
単に苦痛を取り除くだけの
モルヒネ注射のようなものですか？
私は
「決してヒーリングだけで
終わりにしないこと」
「必ずクライアントの人生に
肯定的な変化をもたらすこと」
という「結果重視」の姿勢を
とても大切にしています。
それは、
私が
「人は皆、幸せになるために
この世に生まれてきた」
という信念の下に、
心理セラピストの仕事に
全力で取り組んでいるからです。
あなたのお役に立てることを
本当に嬉しく思います。
心理セラピスト 棚田克彦
